ル・マン24時間のLMP2クラスにエントリーしていたミレニアム・レーシングが、今年のル・マンを欠場することになった。これにより、今年のル・マン24時間は55台で争われることになる。
WEC世界耐久選手権にも2台のオレカ03・ニッサンでフルエントリーしているミレニアムは、資金的な問題によりシリーズ開幕2戦を欠場。一度はル・マンへのエントリーも取り消されていたが、他のチームの欠場により1台体制でリストに再び名前が記される形となっていた。
しかしミレニアムは、2台で参加するとしていた1日のル・マンテストデーも欠席。チームはル・マン本戦に向けて動いていると伝えられていたものの、ここへ来てエントリーを取り消すこととなった。
チームを率いるサイモン・ドーソンによると、7日までと設定していた期日までにチームを支援するミレニアム・デベロップメントからの送金がなく、ル・マンへ向かうことを断念したのだという。
「我々はできる限り待った。トラックへの積み込みなどチームの出発の準備はすべてできていた。ただ、最終的には来週半ばまで資金の払い込みがないという確証を得たんだ」とドーソン。
「これまでも経験していることで、我々には待つ以外の選択肢はないんだ」
ドーソンは、資金を得られ次第WEC参戦への計画を立て始めるつもりだと説明。また、9月のWEC第4戦オースティンからの復帰に向けて、7月にレッドブルリンクで開催されるヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)第3戦に少なくとも1台体制で参戦する予定だという。
ミレニアムの欠場により、今年のル・マン24時間は、LMP1が9台、LMP2が17台、LM-GTEプロクラスが9台、LM-GTEアマクラスが19台、そしてガレージ#56から1台の計55台で争われることとなる。