可夢偉が芸能人のあびる優さんと交際していたのは、周知の事実である。筆者も何度かサーキットで見かけたことがあるが、レース(チーム)とプライベート(恋人や家族)は別なので、取材対象者が自らオープンにしない限りは、それに触れないというのが、この世界での暗黙の了解となっているため、特にその話題に触れたことはなかった。
もちろん、先方から接近してきた場合は別だ。エイドリアン・スーティル(ザウバー)の恋人であるジェニファー・ベックスは、現在スーティルのマネージャーでもあるためよく話をするし、記事で紹介したこともある。ただ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やキミ・ライコネン(フェラーリ)はプライベートライフを大切にするドライバーなので、私に限らず、彼女の話題をインタビューで振ることはないし、パドックで彼らのガールフレンドに話しかけることはない。
可夢偉も、アロンソやライコネンと同じスタンスを採ってきた。ところが、その可夢偉が自らプライベートな部分を公開したのである。それは、カナダGP前日の6月5日のツイッターでのことだった。
「ェエ!? 浮気ですか!?wそもそも1年以上前にキチンと話をした上で別れさせていただいています。プライベートなことなので今まで話さずにいましたが、今回はさすがに酷過ぎますね!リオさんは知人ですが、そんな関係じゃないですよ――今週はカナダGPです!やるぞ~」(可夢偉のツイッターより)
私が知る限り、可夢偉がプライベートなことを公表したのは、今回が初めてだったので、そのことを尋ねてみた。すると、可夢偉はこの報道をした週刊誌とその週刊誌に喋った元交際相手に対して、怒りをぶつけた。
「週刊誌にはこれまでも事実とは異なることを書かれてきましたが、黙り続けていました。でも、今回はちょっと酷すぎる。事実と異なるというレベルではなく、作り話になっている。それを読んだ友人には『裁判したほうがいいんじゃないか』という人もいました。(報道されている)内容があまりにもくだらなすぎる。さらにそれをエサに関係のないところで盛り上がっているので、さすがに今回ははっきりと言ったほうがいいと思ったんです」
あびる優さんとは、もう1年も前に別れたという可夢偉。「今年の初めにオーロラを見に行ったのも、ひとりでした」だったという。早く素敵な彼女を見つけて、今度はふたりでオーロラを見に行ってほしい。
(尾張正博/F1速報)