普段の移動手段は地下鉄や電車で、という方のほとんどが、各自のスマホに取り入れているであろう「地下鉄(電車)乗り換えアプリ」。
目的地までの経路や費用はもちろんのこと、駅構内の地図や出口の情報などもさっと検索できるため、日常生活には欠かせないという人も多いのでは?
そんな地下鉄アプリの進化版がいま、ニューヨーカーの間で話題となっている。
5月上旬に、一般に向けて実用化されたアプリの名は「Tunnel Vision(トンネル・ビジョン)」。制作当初、ニューヨーク大学院生だったビルさんが、修士論文を書くために始動したプロジェクトだ。
さまざまな民族が共存するニューヨーク特有の側面に興味を持ったビルさんは、地域に関する膨大なデータと、市民にとって最も身近な乗り物である地下鉄のマップを融合。
各地下鉄駅の出入り口やホームにある「Subway Map(サブウェイ・マップ)」に、iOS搭載のiPhoneやiPadなどをかざすと、情報が取得できるというシステムだ。
地下鉄の運行スケジュールだけではなく、各駅ごとの混み具合がリアルタイムで画面上に表示される。
その他にも、エリアごとの住民の使用言語率や人口密度、そしてなんと平均家賃まで知らせてくれる。
電車待ちの時間つぶしにはもってこいの、このアプリ。“システム化”という意味では、地下鉄や電車がほぼ定刻通りにやってくる日本の都市で起用するにも、ぴったりのアプリなのでは?
「トンネル・ビジョン」は、現在App Storeにて無料でダウンロードが可能。ニューヨーク版のみのリリースだが、これから世界の各都市版を熱望する声も増えそうな予感?!
Tunnel Vision NYC
http://www.tunnelvisionapp.com/