レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューエイは、セバスチャン・ベッテルは今季のマシンに適応するのに苦労しており、チームは彼のドライビングスタイルにマシンを合わせるための努力をしていると述べた。
ベッテルは、リヤのダウンフォースが高いマシンでは比類のないパフォーマンスを発揮していたが、ブロウン・ディフューザーの完全禁止の影響で苦戦していると、ニューエイは述べている。
昨年までの4年連続でF1タイトルを獲得したベッテルだが、今年は精彩を欠き、新しいチームメイトのダニエル・リカルドほどの速さを見せていない。
レッドブルは2010年に、排気ガスを利用してダウンフォースを高めるエキゾースト・ブロウン・ディフューザーを採用、これがトレンドになったが、FIAはその後徐々にこれを制限し、2012年には禁止した。いくつかのチームはコアンダ効果を利用するなどして排気ガスを空力向上のために活用し続けたが、2014年にはレギュレーションの厳格化によってそれが完全に不可能になった。
「セブのドライビングの仕方はかなり独特だ」とニューエイが述べたとSPEEDが報じた。
「そのドライビングスタイルにマシンを合わせることができれば、彼は非常に強力になる。我々がマシンを彼のスタイルに合わせられなければ、彼は力を最大限に発揮することができない。従って今、そのための作業を進めている」
「ブロウン・ディフューザーを復活させることはできない。しかしセバスチャンはそれが導入される前にも速さはあったから、今は改めて学習し直しているところだ」