FIAが2015年に向けて新F1チームの参戦を承認したと報じられている。FIAは4月にハース・フォーミュラLLCのエントリーを認めたことを発表、もう1チームについて審査中であることを明らかにしていた。
昨年12月、FIAは、「2015年あるいは2016年初めから2020年まで競争力あるレベルで参戦するチーム」を募集すると発表した。これに対して複数の申請があったといわれており、今年の4月11日の世界モータースポーツ評議会会合の後、FIAは、NASCARに参戦するスチュワート-ハース・レーシングの共同オーナーであるジーン・ハースの申請を承認したことを発表した。
その際のFIAの声明には以下のように記されていた。
「FIAは新たなF1チームの選考手続きを開始し、高水準の複数の申請が寄せられた」とFIAの声明に記されている。
「商業権所有者と緊密な協議を行った結果、ハース・フォーミュラLLCの申請を受理した。なお、フォルツァ・ロッサに関しては現在調査を行っている」
SPEEDは2日、FIAはルーマニアからの支援を受けるFRR F1チームのエントリーを承認したようだと報じた。このチーム名はフォルツァ・ロッサ(Forza Rossa)の頭文字をとったものであると考えられる。FIAはこのチームが財政面で活動可能であるという結論に達したと、SPEEDは記している。
エントリー承認が遅れたものの、FRRは先に承認されたハースよりもF1参戦に向けた準備が進んでおり、2015年からの参戦を目指しているようだ。フォース・インディアおよびHRTの元ボスであるコリン・コレスがチームを率い、ドイツ ミュンヘン近くのファクトリーでマシンを製造、ルノーのパワーユニットを使用する計画だといわれている。
このチームのプロジェクトをリードしているのは、ルーマニアの元厚生相であり現在数々のビジネスに携わっているイオン・バザックである。彼はルーマニアの利益を増進するための、政府も支援する投資家コンソーシアムの社長であり、ルーマニアにおいてフォルツァ・ロッサの名称でフェラーリの輸入業も行っている。
先にエントリーが認められたハースは、アメリカのシャーロットに現存する施設をベースにF1活動を行うことを明らかにしている。
スペインGPの際に、ハースが計画を変更し、ロータスあるいはケータハムを買収して参戦するのではとのうわさも持ち上がったが、ハースのスポークスマンはあくまでアメリカをベースにしたチームにこだわると発言した。