米国だけでなく世界中にファンを持つブロックがついに世界ラリークロス戦でペターと対決する。 米国のスタードライバーで、同国最大級の人気スポーツイベント、Xゲームのトップアスリートでもあるケン・ブロックが、6月14-15日に開催される世界ラリークロス選手権ノルウェー戦で、シリーズ初登場を迎える。ブロックは、今季、同シリーズにフーニガン・レーシング・ディビジョンのフォード・フィエスタで、ノルウェーを皮切りに、フランス、トルコと3回の参戦を予定している。
奇抜なドライビングのジムカーナ走行の配信動画でも好評で、昨年11月に配信したNeed for Speed and Ken Block present: Gymkhana SIXは、1900万ヒットを超える人気者。2005年から米国国内戦でラリーを始め、WRCにもスポット参戦を果たしているほか、米国を中心に展開しているグローバルラリークロス選手権でも常連ドライバーだ。より豪快で、まさにブロック向きとも言えそうなラリークロスの世界戦登場に向けて、その意気込みを語った。
Q:世界ラリークロス選手権には3戦を予定しているが、意気込みは?
「ラリークロスはここ数年とても楽しんでいるカテゴリーで、ヨーロッパのコースはすごく面白そうだと注目していた。競技のレベルにも興味があるし、世界ラリークロス戦で戦っているドライバーたちに自分がどこまで迫れるのか、楽しみにしているよ」
Q:ラリークロスと他のモータースポーツとの違いは? ラリークロスのどんなところが好きか?
「ラリークロスはとても緊張感のあるシステムだから、他のどのモータースポーツとも違う。レース自体はそれほど長くはないから、みんなスタートから全開でアグレッシブ。攻撃的なところと、一斉にコーナーに攻め込んでいくところが組み合わさって、ドライバーにもファンにもとても楽しめる。ステージラリーとは違うアプローチができるし、そういうことにチャレンジできるところがいいね」
Q:マシンに関しては豊富な経験を持っているが、世界ラリークロス戦の緒戦前にはどれくらいテストを予定している?
「僕らが使うマシンは、去年米国でデビューさせた2013年フォード・フィエスタST RX43のアップデート版で、ベースになっているのはMスポーツのWRカーだ。何度も乗っているマシンのシャシーだから、かなり慣れているよ。数週間前にはテストを1回して順調だったから、次はヘル(ノルウェー戦の会場)のプラクティスだ。マシンに乗るのが待ち切れないよ!」
Q:世界戦で一番ライバル視しているのは?
「ペター(ソルベルグ)だね。いい友人でもあるし、ドライビングの才能もある。世界ラリークロス戦ではお互い、バトルを楽しめると思うよ」