最近は晴れの日が続き、久しぶりにスポーツを楽しんでいる人も多いのでは?
だが、日ごろから運動し慣れていないと、思わぬケガをしてしまうことも。
もしも骨折などをしてしまった際に、お世話になるのがギプスだが、暑いと蒸れてかゆくなったり、不衛生になったり、そのままお風呂に入れなかったりと、いろいろと不便を感じたことのある人も多いだろう。
そんな不便を解決し、さらにケガの回復を早めるという最新のギプスが開発された。
工業デザイナーのDeniz Karasahinさんがデザインした「Osteoid Medical Cast, Attachable Bone Stimulator」だ。
このギプスを作るには、まず3Dボディースキャナーで患者の体をスキャンし、そのスキャンデータをもとに、3Dプリンターを使って、患部にぴったりと合うギプスを作成。
軽量なプラスチック素材であるうえに、穴が開いているため通気性もよく、着けたまま入浴も可能だ。
さらに、「低出力超音波パルス刺激システム」を作動させると、骨折の治癒を早め、実験では治癒率が80%もあがった例があるそうだ。
このハイテクを駆使したギプスは、世界一のデザイン・アワードといわれる「The A'Design Award and Competition」で受賞するなど、デザイン的にも高評価を得ている。
現在はまだプロトタイプの段階であるが、見た目も機能もすぐれたこのギプス、近いうちに実用化されるのを期待したい。
しかし唯一の難点は、一見すると医療用ギプスに見えないので、ケガしていることを周りが気づいてくれないことかも!?
A' Design Award
https://www.adesignaward.com/design.php?ID=34151