トップへ

D1グランプリ第2戦鈴鹿は高山健司が初の総合優勝を飾る

2014年05月28日 23:00  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

末永正雄(Team RE 雨宮 SUNOCO)とのバトルを制して初の総合優勝を飾った高山健司(TEAM MORI with GOODYEAR)
D1グランプリシリーズは5月24日~25日、鈴鹿サーキットで今季第2戦が行われ、高山健司(TEAM MORI with GOODYEAR)が初の総合優勝を飾った。

 大雨と風により追走トーナメントが中止となった3月末の開幕戦富士から約2カ月。第2戦は、長いストレートから1コーナーに飛び込むD1随一の高速レイアウトを持つ鈴鹿が舞台となった。

 24日の単走予選は、R35 GT-Rを駆る川畑真人(Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING)が101.40の高得点でトップ通過。一方、エンジンのトラブルに見舞われた谷口信輝(HKS)、野村謙(PACIFIC RACING TEAM with BLITZ)はここで敗退を喫することになった。

 単走決勝では、村山悌啓(激☆村山)や岩井照宜(HID MODEL 信玄 & RS Watanabe)らが100点超えをマーク。そんな中、織戸学(MAX ORIDO RACING)がストレート奥まで加速し大きく角度をつけながら1コーナーを回る走行を披露。2コーナーはややミスがあったものの、圧倒的なコーナリングスピードによるDOSS得点と審査員加点で減点をカバーし、101.23をマーク。単走優勝を飾った。

 翌25日も天候に恵まれる中、まずは追走予選がスタート。開幕戦で2位を獲得した片岡龍也(Team UP GARAGE with BANDOH)とのバトルを制した内海彰乃(RC926 with TOYO TIRES)や、前戦勝者の松川和也(Team UP GARAGE with DRoo-P)を下した横井昌志(D-MAX)、またGT-R での追走初勝利を収めた川畑らが決勝に進出した。

 追走トーナメントでは、末永正雄(Team RE 雨宮 SUNOCO)、高橋邦明(GOODYEAR Racing with kunny'z)、高山、村山がベスト4に進出。決勝には末永と高山が駒を進めた。決勝1本目は、今回から3ローターのRX-7を投入しハイパフォーマンスを見せていた末永が先行。安定した走りで勝ち上がってきた高山を若干引き離すも、高山も食らいついて五分に。ただ末永は、後追いとなった2本目の飛び込みでギリギリまで寄せようとして高山に接触。ラインを大きく乱すこととなり、高山に軍配。これにより高山が初の総合優勝を決めることとなった。

「鈴鹿では、一昨年単走優勝をしており、昨年も練習ではいい走りができていたので、今年もいけると思っていました」と高山。

「やっと勝てて嬉しいですが、ホッとしている気持ちの方が大きいかもしれません。チーム、タイヤメーカー様にもやっと恩返しができて、ようやく結果を残せたことがとても嬉しいです」

「(次戦)オートポリスも鈴鹿と似たような速度域ですし、追走も今回練習が多くできたので、引き出しが増えたと思います。(次々戦)エビスはもともと大好きなコースなので、このまま調子に乗って勝ちたいと思います」

 D1グランプリ第3戦は、7月26日~27日にオートポリスで開催される。