ウイリアムズのフェリペ・マッサは、新しいレギュレーションのマシンで走った今年のモナコは、当初の予想よりも難しくなかったと振り返った。
今年のF1マシンはこれまでに比べてダウンフォースが低下したがエンジントルクは増しているため、狭くタイトコーナーの多いモナコのドライビングはより難しくなると予想されていた。
マッサは、モナコGPの週末を前に「今シーズンの中で最も難しいレースなると思う」と述べ、次のような考えを披露していた。
「今年のマシンはスライドしやすい。エンジンのトルクが去年と比べて倍増し、一方でタイヤのグリップはあまり高くない。だからモナコのレースでは非常にクラッシュしやすくなるだろう」
しかし実際の週末では、フリー走行でエイドリアン・スーティルとマーカス・エリクソンのふたりがバリヤにヒットしたほか、予選も唯一ダニール・クビアトがクラッシュしたのみ。日曜のレースもモナコの餌食になったのはスーティルとエステバン・グティエレスだけだった。
「モナコははるかにトリッキーだと思っていた」とマッサ。
「でも予想したよりも難しくなかったし、ミスや単独クラッシュもそれほど見なかった。予想以上に難しいものではなかったということだよ」
「トルクが増してとても難しいと思っていたが、それほど問題ではなかったね」
今年は、カジノコーナーの先からトンネルの出口まで新しいアスファルトが敷かれていたため、グリップの低下も懸念されていた。