日本でもペットブームは続いており、華やかな専用サロンや洋服店などが数多く存在するが、その影で数え切れないほどの捨てられた動物たちがいるのもまた事実。
シェルターで保護されているそんな動物の里親捜しのため、アート作品を制作しているのが、ハンガリーのフォトグラファー、Sarolta Banさん。
Banさんは、もともと幻想的なモンタージュ写真で知られるアーティスト。
そんな彼女が今取り組んでいるのが、“help dogs with images”というシリーズだ。
このシリーズは、Facebook上で新しい飼い主を待つ犬や猫の写真を募り、それをアート作品として蘇らせるというもの。
これらの作品を機に、多くの人たちが捨てられた動物に関心をもち、里親になってくれれば…というのがBanさんの想いだ。
実際彼女の手にかかれば、何の変哲もない動物写真が、生き生きと輝くポートレイトに!
きらめく蝶をやさしい瞳で見つめる犬、淡い光を放つ月を足下に抱え、夜空に佇む犬、レトロなスーツケースと帽子の脇で、旅のパートナーを待つ犬など、どれも思わず見とれるほど叙情的で美しいものばかり。
動物たちそれぞれの個性を際立たせ、飼い主を探そうというこの企画。現在続々と新しい飼い主を見つけることに成功しているそうで、アートの力を感じさせてくれる。
現在“help dogs with images”のFacebookページには、25万以上のいいね!がついており、6月末までは動物写真も受付中(現在シェルターにて里親募集中の動物のみ)。
作品はプリント版として購入も可能で、一部はシェルターなどに寄付される仕組み。飼い主にはなれないけど、何かしたい!という人は、ぜひオーダーしてみてほしい。
Sarolta Ban
http://www.saroltaban.com/
Sarolta Ban (Facebook : help dogs with images)
https://www.facebook.com/photoallegoryofsaroltaban