全日本選手権スーパーフォーミュラ、スーパーGT500クラスに参戦するNAKAJIMA RACINGの中嶋悟総監督が25日、ナゴヤドームで行われたプロ野球セ・パ交流戦、中日ドラゴンズvsソフトバンクホークスの試合で、始球式を務めた。
今季、NAKAJIMA RACINGと中日ドラゴンズは両チームがそれぞれ戦っているスポーツの振興を図るという観点から、双方の利害が一致しチーム間提携をスタート。今後、ドラゴンズの本拠地であるナゴヤドームや、NAKAJIMA RACINGが戦う各サーキットでさまざまな提携活動を行う予定だ。
5月17日~18日に富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第2戦富士では、さっそくNAKAJIMA RACINGのSF14・ホンダのリヤウイングにドラゴンズのロゴが登場。マシンカラーともピッタリと合ったが、今度はナゴヤドームに、チームの指揮を執る中嶋総監督が登場することになった。
25日に行われた中日vsソフトバンクの試合に登場した中嶋総監督は、NAKAJIMA RACINGのエースナンバーである32の背番号、そして“NAKAJIMA”と書かれたユニフォームを着て登場。チームのマスコットであるドアラを伴い、3万人の大歓声を浴びてマウンドに登った。元F1ドライバーだけに、地元愛知での知名度は十分の様子だ。
大きなワインドアップから投球に入った中嶋監督だが、投じたボールはちょっと山なりのボール球。球速は63km/hだったが、ソフトバンクの1番中村晃を空振りにとった。
無事に大役を終えた中嶋総監督は、キャッチャーの谷繁元信選手兼任監督とガッチリ握手。「高速道路なら低速違反だね(笑)。でも届いて良かった」とひと安心の様子だった。両チームは今後もさまざまなコラボを実現していくことになりそうだ。