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WorldRX英国戦、ペター痛恨のコースアウト、優勝はバックラッド

2014年05月27日 11:00  AUTOSPORT web

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バックラッドに加えジョーダンが3位に入ったオルスベルグ勢はチームズ選手権でも首位に立っている。
世界ラリークロス選手権第2戦は5月24-25日、ラリークロス発祥の地と言われる英国のリッデンヒル・サーキットで行われた。開幕戦ポルトガルで、世界戦最初のウィナーとなったペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)はファイナルに進出したが、接触してスピンしながらコースアウト。首位から12秒遅れの6位にとどまった。

 世界戦二人目のウィナーとなったのは、強豪フォード・オルスベルグMSE ABからフォード・フィエスタSTで参戦する新鋭、アンドレアス・バックラッド。セミファイナルで2位につけ、ファイナルは2列目からスタートしたが、完璧な走りでまとめ、ロビン・ラッソン(アウディA1)との激戦を制した。地元英国出身のアンドリュー・ジョーダン(フォード・フィエスタST)が3位に入り、オルスベルグ勢が1-3フィニッシュを飾った。

 ラリークロス最高峰のスーパーカー部門に、今回は史上最多となる37台がエントリー。米国のタナー・ファウスト(VWポロ)やヘニング・ソルベルグ(サーブ9-3)などスター選手もワイルドカードで参戦した。

 選手権ポイントも獲得できる4回のヒートでは、それぞれバックラッド、昨年のGRC王者トーマス・ヘイッキネン(VWポロ)と共にペターが2回を勝利。この4ヒートの結果、上位12名で争われる2グループのセミファイナルでは、1組にヘイッキネン、バックラッド、ペター、ファウスト、ヘニング、ファビアン・パイラー(プジョー208)とビッグネームが揃い、会場を大いに沸かせた。

 バックラッド、ラッソン、ジョーダン、ヘイッキネン、ファウスト、ペターによるファイナルで会場の盛り上がりは最高潮に。開幕戦に続いての連覇を狙うペターは、2ラップ目にコースを大回りするジョーカーラップを選択。グラベルセクションでコースに戻る際には、先を走っていたファウストとブレーキ勝負となり、パスをしかけた際に接触。ペターはスピンしながらグラベルエリアにアウトしてしまった。

 一方、トラブルフリーでファイナルでの接戦を制したバックラッドは「夢が叶ったよ!」と大興奮のバックラッドは、これでポイント争いでも首位に立った。「ノルウェーのTVコメンテーターに、選手権リーダーとして母国戦を迎える時には、ひげを伸ばすって約束したんだ。これから伸ばさなくちゃね」

 また、ヒートで2回の勝利を重ねたペターは、選手権争いでは2位につけており、ノルウェー出身のふたりが選手権1-2に並んでいる。

 世界ラリークロス選手権の次戦は6月14-15日、ノルウェーのヘルで開催される。