シーズン序盤の後れをようやく取り戻し、前戦スペインGPに引き続きモナコでもロマン・グロージャンが8位に入賞したロータス。新しいパワーユニットを安定して使用できるようになり、序盤戦で開発がなかなか進められなかった空力にも徐々に新しいパーツが投入されるようになった。
今回のモナコGPには、パストール・マルドナドのレースエンジニアを務めるマーク・スレードによれば、3つの新パーツが投入されていた。ひとつは翼端板に小さなカナードがついた新フロントウイング。2つめは新しいリヤウイング。そして、3つめがフロアだ。
しかし、グランプリ初日の木曜日はあいにくの天気となり、午後に予定されていたフリー走行2回目期ウエットコンディションとなった。
「新しいパーツのテストを色々と計画していたから、初日は残念な結果だった。ウエットの路面では正確なデータが取れないからね。セッションの最後にドライタイヤ(スーパーソフト)で数周できたけど、それは午前中に履いたソフトタイヤとの比較にはなるけど、エアロダイナミクスとしてはあまり参考にならなかった。でも、それは他のチームも同じこと。これからエンジニアとデータを見ながら、土曜日以降のセッティングを決めたい」
そう木曜日に語っていたマルドナドだったが、結局決勝レースはエンジンのトラブルでスタートすらできなかった。
(尾張正博/F1速報)