速報：佐藤琢磨、5度目のインディ500は不運の19位

25日に開催されたアメリカ伝統の一戦、第98回インディアナポリス500マイルレース。200周のレースは、ライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）が予選19番手から追い上げ、インディ500初勝利を飾った。8列目23番手からスタートした佐藤琢磨（AJフォイト）は、粘りの走りでラストスティントは5番手までポジションを上げるも、そこからスピードを上げられず19位で5度目のインディ500を終えた。

　今年も満員の観客が見守る中、グリーンフラッグが振られたインディ500決勝レース。150周までノーコーションというスピードレースが展開されるも、チャーリー・キンボール（チップ・ガナッシ）の単独スピンによりこの日初めてのイエローコーションが振られる。

　レースの4分の3を終えたこの時点で、ポールスタートのエド・カーペンター（エド・カーペンター・レーシング）、ライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）、マルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポート）、スコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）、エリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）がトップ集団を形成する。

　残り33周、今度はディクソンが単独クラッシュ。各車このタイミングで最後のピットインを済ませ、いよいよレースはクライマックスを迎える。

　175周目にリスタートが切られると、ハンター-レイが先頭で1コーナーに突入。その後ろをジェームズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポート）、カーペンター、タウンゼント・ベル（KVレーシング）が3ワイドで飛び込むも、ヒンチクリフとカーペンターが接触しクラッシュ。再びイエローコーションとなる。

　リスタート後は、ハンター-レイ、アンドレッティ、カストロネベスが激しいリードチェンジを繰り広げ観客も大興奮。しかし、残り10周で今度はベルがクラッシュを喫する。ここでレースオフィシャルはレッドフラッグを振り、コース上を清掃するためレースを一旦ストップさせることを選択。

　コースの修復と清掃が終わると、ハンター-レイ、カストロネベス、アンドレッティ、カルロス・ムニョス（アンドレッティ・オートスポート）、ファン・パブロ・モントーヤ（ペンスキー）の順でラスト6周のスプリントバトルで再開される。

　カストロネベスとハンター-レイが激しいトップ争いを展開。最後はファイナルラップでカストロネベスを交わしたハンター-レイがインディ500初勝利を挙げた。アメリカ人ウイナーは、2006年のサム・ホーニッシュJr.以来となる。