23日、2015年からWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間のLMP1クラスに『ニッサンGT-R LMニスモ』で参戦することを発表したニッサン/ニスモ。ニッサンのアンディ・パーマー副社長は、ニッサンは参戦後2年以内にル・マンで勝つだろうと語っている。
ニッサン/ニスモは23日、イギリス・ロンドンで、15年のLMP1クラスに参戦することを発表。ドライバーラインナップやマシンの詳細などは明かされなかったものの、「ニッサンのパフォーマンスの象徴であるGT-R」でル・マンでの優勝を目指すとした。
パーマーは、WECのLMP1クラスに参戦して2年以内の勝利は現実的な目標なのだと語っている。
「我々は勝利を目指している。いや、勝ちにいくんだ。これまでとはまったく違う、非常に革新的で、まさしくニッサンのやり方でね」とパーマー。
「参戦初年で勝つためには運と優れた技術力が必要となるだろう。ただ、2016年に勝つというのは現実離れした要求ではない」
また、LMP1クラスを戦うことになるライバルたちと同等のリソースを割いているのかと問われたパーマーは次のように答えている。
「たしかに、ドイツ勢が費やしているであろうものと同等の予算ではない。ただ、それはチームに迎える人材にもよるよ。ニッサンはエネルギー回生に関して多くの技術を持っており、我々には明確にその裏付けがあるからね」
なお、今年のル・マンに“ガレージ#56”からZEOD RCを投入するための条件だったとも言われているニッサン/ニスモのLMP1クラス参戦は、今年の3月に署名されたのだとパーマーは明かしている。
「我々が何をしたいのかは9カ月前から分かっていたんだ。疑問点は、我々に競争力があり、勝つことができるのかどうかということだった」
「我々が15年にたしかに参戦することができ、そして16年にはそこで勝つことができると言える十分なデータを得たのが3月前だったんだ」
英AUTOSPORT.comによると、ニッサンGT-R LMニスモの技術的な方向性はすでに定まっているほか、エンジンは3カ月前からダイナモ上でテストされているのだという。また、15年の2台体制での参戦に向けて、今年10月からコース上でのテストを行うだろうとしている。