2位に入ったダニエル・リカルド(レッドブル)が燃料流入量違反によってレース結果から除外されたこともあって、開幕戦では2台そろって表彰台を獲得し、上々の滑り出しを見せたかに見えたマクラーレン。しかし、その後は第2戦マレーシアGPでダブル入賞を果たしたのを最後に、バーレーンGPから3戦連続で表彰台はおろかポイント獲得すら、ままならない状況となっている。
マクラーレン不調の最大の要因は「ダウンフォース不足」(チーム関係者)であることは間違いない。したがって、もっともダウンフォースを必要とするモナコGPにどのようなマシンをマクラーレンが持ち込んでくるか注目された。
今回、モナコに持ち込まれたマクラーレンMP4-29は、リヤタイヤの内側に設けられたブレーキダクトの形状が一新された。これまでアップライトの内側には、ブレーキダクト以外は何もなかった(写真左)。しかし、MP4-29モナコ仕様のリヤアップライトにはリヤタイヤ周辺の空気流とフロア付近を流れる高速の空気流を分離させるためか、パーテーションのような板が設けられた(写真右)。
(尾張正博/F1速報)