2014年05月21日 21:20 弁護士ドットコム
PC遠隔操作事件で、片山祐輔被告人は5月20日、これまでの無罪主張から一転して「私が真犯人です」と弁護人に認めた。事態の急展開は多くの人を驚かせたが、批評家でアイドルプロデューサーの濱野智史さんも、5月21日朝に出演したTOKYO MXの情報番組「モーニングCROSS」で、「僕もだまされていた」とコメントした。
【関連記事:<PC遠隔操作事件>「あなたを見捨てないと伝えた」(佐藤博史弁護士会見詳報・上)】
「僕も30代男性で、ほとんど被告と世代も同じ。正直、だまされていましたね。彼は犯人じゃないと思わされていました。他人のパソコンに入りこんで、踏み台にして犯罪をする。証拠が残っていない、かなり立証が難しい状況で、このままではほとんど無罪ではないかと思っていたところで、今回の結果だった」
さらに、濱野さんは、匿名のネット空間からの攻撃が「黒子のバスケ脅迫事件」と類似していると指摘した。
「黒子のバスケ事件の彼(被告人)が裁判で意見陳述をしているが、そこで使っている表現が『無敵の人』。失うものがなく、匿名で絶対的な安全地帯から攻撃できる、と。(PC遠隔操作事件も)形式はすごく似ていて、両方とも犯行の予告とかメールの文体とかが、非常に2ちゃんねらー的なんですよね」
一方、同じ番組に出演していた角川アスキー総合研究所主席研究員の遠藤諭さんは「携帯電話の記録というのも、象徴的なポイントですよね。90年代にケビン・ミトニックという非常に有名なハッカーがいたんですが、最後は、携帯電話の記録でつかまったんですよ」と語り、海外の事件と今回の事件の共通点を紹介していた。
(弁護士ドットコム トピックス)