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ベッテルと可夢偉にパワーユニット交換ペナルティの恐れ

2014年05月21日 12:10  AUTOSPORT web

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2014年スペインGP 小林可夢偉(ケータハム)
ルノーF1のボス、ロブ・ホワイトは、今後、何人かのドライバーたちが使用できるパワーユニットの制限を超え、ペナルティを受けることになると予想している。

 エンジンレギュレーションが大幅に変わった今年、ルノーはシーズンオフテストからトラブルに苦しんできたが、その後、大きな改善が見られている。しかしホワイトは、苦労した序盤の影響がシーズン今後に及ぶことを懸念している。

 2014年のF1レギュレーションでは、ドライバーひとりがシーズン中に使えるパワーユニットは5基に制限されている。パワーユニットは6エレメントに分けて考えられ、そのいずれかが6つめに突入した時からドライバーはグリッド降格ペナルティを受ける。

 5戦を消化、シーズンの約4分の1が過ぎた時点だが、ホワイトは、今季中に何人かのドライバーがエレメント交換によるグリッドペナルティを受けることになると考えている。

「シーズン最初の約4分の1、4戦を終えた段階で、予定よりも状況が進んでいた」とホワイト。
「ここまで投入したパワーユニットの数がこの期間中に投入すべき数を上回っているのだ。それを今後考慮していく必要がある」

「おそらく今後、ルノーを使用する何人かのドライバーがペナルティを受けることになるだろう。だが、大部分のドライバーに関してはまだ管理できる状況にある」


 ルノーはパワーユニットのエレメントのひとつ、コントロールエレクトロニックシステムの導入数に関して特に難しい状況にあると見られる。英AUTOSPORTは、セバスチャン・ベッテルと小林可夢偉はすでに4つめを使っていると伝えている。

「すでに理想としている状況より多くを投入しているのは確かだが、使用済みのすべてのパーツが全く使えない状態というわけではない」とホワイト。

「一部のシステムおよびサブシステムにはまだライフが残っており、パフォーマンスを発揮する可能性がある。これらに関しては今後使用することになるだろう」