ミラーで囲まれた、フューチャリスティックな空間。
まばゆいばかりのこのディスプレイは、新宿伊勢丹3階の「3.1 Phillip Lim」のポップアップストアの店内だ。
この美しく刺激的な空間設計は、いま注目の建築家、長坂常が率いる「Schemata Architects(スキーマ建築計画)」によるもの。
3月から9月までの約半年のあいだに、5回ディスプレイ・チェンジを行う企画であり、本日から第3弾がスタート予定。
「3.1 Phillip Lim」は、2005年に初めてニューヨークでコレクションを発表して以来、いまや約50か国にて400カ所以上の店舗やデパートで販売されている、人気ブランド。
このブランドのブランドフィロソフィー、それは「DYNAMIC / EFORTLESS」、「YOUTH / ELEGANCE」、「CLASSIC / MADESS」、など、おおよそ相反する言葉たち。
「Schemata Architects」は、その対になる概念を強調するために、店舗を外から見たときには 2 つの領域とわかるように、シンメトリックにディスプレイを配置。
そして店舗の中に入ってみると、鏡によって虚像と実像が混ざり合い、お互いが混ざりあう空間なるように構築してある。
つまりこれはブランドの思想を実際に表現した空間であり、訪れた人は、空間を行き来しながら、ブランドフィロソフィーと今シーズンのイメージを体験的に理解することになるという。
鏡が幾重にも重なった、まばゆい空間でのショッピングは、目がクラクラしてしまいそうだが、「3.1 Phillip Lim」の商品は、ディスプレイに負けないくらいエレガントで革新的。
今後もディスプレイチェンジがあるので、新宿に行ったときには立ち寄って、このデザイナーと建築家の才能がぶつかり合ったマジカルなコラボを体感してみて!
3.1 Phillip Lim
https://www.31philliplim.com/
Schemata Architects
http://schemata.jp/3-1-philip-lim-pop-up-store_2014/
Photo : Takumi Ota