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2015年に向け開発開始。レクサスRC F GT3の初テストを岡山でスクープ

2014年05月20日 13:40  AUTOSPORT web

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岡山国際サーキットに持ち込まれたレクサスRC F GT3コンセプト
2015年からFIA-GT3マーケットへの投入を目指すとされているレクサスのGT3マシン、RC F GT3コンセプト。市販車のRC Fがヨーロッパプレミアされた2月のジュネーブショーで公開された車両だが、そのRC F GT3の“初テスト”時の模様をオートスポーツ/オートスポーツwebがキャッチしたのでお届けしよう。

 このレクサスRC F GT3コンセプトは、ヨーロッパを中心に多くのカスタマーが使用するFIA-GT3カテゴリーに対応したレーシングカーであり、ジュネーブショーではレクサス・ヨーロッパ代表のアラン・ウィッテンホーベンが「これらの車両をレーシングチームに対し、2015年のシーズン開幕前までに供給する準備ができている」と語っていた。

 そんなレクサスRC F GT3コンセプトが初めて走行した。場所は、岡山国際サーキット。テスト日程は5月8日~9日の2日間で、GT3カーの経験豊富なドライバーがステアリングを握り8日午前にコースインしたが、午前、午後とも全開にはできず数周を走行したのみ。もうひとりGT500ドライバーも控えていたが、ステアリングを握ることがないまま初日で走行終了となったという。

 ちなみに、写真は2日目となる9日の様子。2日目は走行がキャンセルとなり、ピットで作業が行われたものの、午後にはこうしてトランスポーターに積み込まれていったとのこと。

 トランスポーターに積載されたRC F GT3のディテールを見てみると、現在東京・青山の『INTERSECT BY LEXUS-TOKYO』に展示されているRC F GT3コンセプトと比較すると、フロントバンパー左右の形状がやや異なるほか、2枚のカナードも装着。サイドステップ部はエキゾースト出口の形状が異なる。

 また、リヤウイングステーは、コンセプトモデルでは昨年までGT500クラスに参戦したSC430に装着されていたものと似た形状だったが、今回の実走モデルは2枚のプレートを組み合わせたようなステー形状に。また、リヤウイング自体の形状、翼端板形状も異なっている。

 ニッサンGT-RニスモGT3やマクラーレンMP4-12C GT3、ベントレー・コンチネンタルGT3等、他の多くのGT3カーは本格投入の前にテスト参戦を経てきていた。このRC F GT3がどんなプロセスを経て実戦投入されるか気になるところ。パドックに流れる噂では、来季スーパーGT300クラスには3台が導入されると言われており、ストーブリーグにも関わってきそうだ。