NASCARスプリントカップは17日、オールスター戦『スプリント・オールスターレース』が開催され、ジェイミー・マクマーレイ(シボレーSS)が優勝。シリーズ戦ではないものの今季初勝利を挙げるとともに、賞金の100万ドル(約1億円)を獲得した。
25日に行われるシリーズ第12戦と同じシャーロット・モーター・スピードウェイ(1.5マイルオーバル)で開催された今回のオールスター戦。2013~14年のシリーズ戦ウィナーをはじめ、過去10年のシリーズチャンピオンとオールスター戦の勝者、そして予選レースの上位2位、ファン投票で選ばれた1名が参戦する。
16日に行われた予選レース『スプリント・ショーダウン』では、クリント・ボウヤー(トヨタ・カムリ)が好走を見せて勝利。2番手にはAJ.アルメンディンガー(シボレーSS)が入り、このふたりがオールスター戦への出場権を手にした。また、ファンからの投票ではジョシュ・ワイズ(シボレーSS)が選出され、同じく出場権を得ている。
17日のオールスター戦決勝を前に行われた予選では、カール・エドワーズ(フォード・フュージョン)がポールポジションを獲得。2番手にカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)、3番手にケビン・ハービック(シボレーSS)と、3メーカーが上位を分け合う形となった。
21時45分から始まった決勝レースは、20周ずつの4セグメントと、10周の最終セグメントの計5セグメント90周で展開。マクマーレイはセグメント間のピットストップで2輪交換しか行わない作戦を採用して終始上位を走行。4輪交換のマシンにパスされる場面もあるも、上位をキープして最終セグメントに突入する。
最終セグメントに向けては、各マシンがそこまでの平均ポジションで並べ替えられてピットへ。4輪交換も義務付けられる中、4番手でピットへ向かったマクマーレイは、ピットレーンでエドワーズに続く2番手まで順位を上げて最終セグメントに臨んだ。
最終セグメントでは、開始直後から激しい首位争いが繰り広げられるが、マクマーレイはアウト側からトップに躍り出ると、ややギャップを築く形で走行。3番手でコースへ向かったハービックが追いかけるも届かず、マクマーレイがオールスター戦を制覇。賞金の100万ドルを手にした。
2位にはコンマ7秒差でハービック、3位にマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が続いている。デイル・アーンハートJr.(シボレーSS)が4位につけ、エドワーズの5位がフォード勢の最上位となった。
なお、スプリント・カップのシリーズ戦は開催されなかったものの、ネイションワイド・シリーズは第10戦がアイオワ・スピードウェイで開催。サム・ホーニッシュJr.(トヨタ・カムリ)が優勝を飾っている。