米国を中心に展開するグローバルラリークロス選手権(GRC)は5月18日にバルバドスで開幕戦のファイナルが行われ、元F1王者マリオ・アンドレッティの息子、マイケル・アンドレッティが立ち上げたふフォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスのスコット・スピードが優勝を飾った。
今季はヨコハマがコントロールタイヤを供給することでも話題を呼んでいるGRCだが、米国外での開催はカリブ海に浮かぶ島国のバルバドスのみ。その他は米国内で、さらに9戦が設定される。
ヨーロッパのラリークロスシリーズが世界戦に昇格するなど、ラリークロス自体の注目が集める中、Xゲームの成功を受けて米国内で人気を高めてきたのがGRC。ケン・ブロック、タナー・ファウスト、スベール・イザクセン、ブライアン・ディーガン、ネルソン・ピケJrなどのスター選手が揃うほか、APRCの参戦経験もあるニュージーランドのエマ・ギルモアも開幕戦に登場した。
ファイナルでは、メカニカルトラブルを克服したVWポロのスピードが、自身3度目の優勝を決めた。
「最高の週末になったよ」とスピード。「すぐに速さを出すことができたが、(ファイナルまでの)ヒートレースでは大きなメカニカルトラブルに見舞われて、後方から追い上げる立場になった。メカニックたちは、本当にがんばってくれた」とコメント。
2位にはフォード・フィエスタSTのスティーブ・アーピン、3位は同じくフィエスタSTのブライアン・ディーガンが入った。
一方で、500馬力を超えるハイパワーマシンが6台で混走するラリークロスでは、アクシデントも付き物。今回もファイナルではジョニ・ウィマン(フィエスタST)がケン・ブロック(フィスタST)をパスした際に、ブロックが縁石に引っかけて転倒して赤旗が出る場面も見られた。