スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは19日、5月31日~6月1にちに開催されるスーパーGT第3戦オートポリスのエントリーリストを発表した。GT500クラスは15台、GT300クラスは24台が参戦する。
第1戦岡山、第2戦富士とエキサイティングなレースが展開されてきた今季のスーパーGT。迎える第3戦の舞台は、阿蘇の山間にありアップダウンが激しいオートポリスだ。昨年までは秋に開催されていたオートポリス戦だが、今季は5月末に開催されることになる。
そんな第3戦にエントリーしたGT500車両はいつものとおり15台。ただし、PETRONAS TOM'S RC Fはル・マン24時間のテストデーにトヨタ・レーシングから参加する中嶋一貴に代わり今回も平川亮がステアリングを握ることになる。
なお、GT500クラスはすでにウエイトハンデが多く載りはじめている車両もいるが、今季はスポーティングレギュレーション第47条2.に則り、50kg相当分は燃料流量リストリクターで調整されることになる。GT500クラスはENEOS SUSTINA RC FとKeePer TOM'S RC Fが52kg、カルソニックIMPUL GT-Rが62kgのハンデを課せられているが、実際に重りとして搭載するのはENEOSとKeePerは2kg、カルソニックは12kgで、それ以上は流量リストリクターの調整となる。
GT300クラスは今回も24台がエントリーしており、チーム体制、車両ラインナップに変動はないものの、ドライバー面で変化がある。まず、マッハ車検withトランスフォーマー30thは玉中哲二のパートナーとして山野直也を起用。山野はTEAM MACHからこれまでも参戦した経験もあり、GT300の実績も充分だ。
また、国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DRはシーズン開幕前に発表されていたアンドレ・クートが白坂卓也とコンビを組むこととなった。これまでGT500で豊富な経験をもつクートの走りに注目したいところ。グリーンテック SLS AMG GT3は、今回も土屋武士が乗り込む。
今回急遽“移籍”を果たしたのは、2012年GT300王者の峰尾恭輔だ。開幕からLEON SLSをドライブしていた峰尾だが、今回はPUMA KRH PORSCHEをドライブすることになった。KTRではもともと開幕2戦をドライブしていたティム・ベルグマイスターが今回参加できない予定で、代わって06年にKTRに所属、ポルシェの経験も豊富な峰尾を起用することになったのだという。峰尾が抜けたLEON SLSは、これまでも第3ドライバーを務めていた黒澤翼の参戦が決定。兄弟コンビが誕生した。また、OKINAWA IMP・RUN UP GT-Rはもともと第3ドライバーに登録されていた藤田竜樹がドライブする。
GT300クラスもウエイトハンデが多く載っているマシンが増えており、開幕2連勝を飾ったグッドスマイル 初音ミク Z4は80kgのハンデと、アップダウンのあるオートポリスではやや厳しい重量となっている。なお、今季は開幕から2014年仕様BMW Z4 GT3が速さをみせており、今回14年仕様を新たに投入するTWS LM corsa BMW Z4はセッティングとタイヤがうまくはまれば、上位に進出してきそうだ。