今のF1の技術開発競争の中で燃料は重要な分野になっているとF1チーム関係者たちは述べている。
今季5戦を戦って、燃料がパフォーマンスに非常に重要な影響を及ぼすという結論が導き出されたということだ。
同じマニュファクチャラーのエンジンを使用していても、異なる燃料を使えば速さに差が生じる。
以前から競争力に大きく影響していた空力やタイヤウエアといった要素と同様に燃料の果たす役割は大きくなっていると、F1チーム関係者は考えている。
レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、「燃料は開発における主要エリアなのは間違いない」と認めた。
「燃料サプライヤーは必死に努力している。燃料サプライヤーがメリットを生み出す可能性があるのだ」
ウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンスのロブ・スメドレーは、次のように述べている。
「そこから大きなパフォーマンスを引き出せる可能性がある。特に新しいタイプの内燃機関だからなおさらだ。V6になり、圧縮比などすべてが変わった」
「効率に関してもパワーに関しても全く違うので、そこで大きなメリットを得られる余地があるのだ」
ルノーF1のボス、ロブ・ホワイトは、優れた燃料を使えばエネルギー回生システムによってより優れたパワーを得ることも可能であると考えている。
「燃費のわずかな差によって、おそらく直線のトップスピードに大きな差が生じ、ラップタイムに顕著な差が見られるはずだ」とホワイトは語った。