マツダは19日、世界中で愛されるオープンスポーツカーであるロードスターの誕生25周年を記念して、6月21日~22日にニュルブルクリンクで開催される耐久レース、ADACチューリッヒ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)に参戦すると発表した。
1989年に日本ではユーノス・ロードスターとして誕生したロードスターは、海外ではマツダMX-5の名称で販売。コンパクトなボディのオープントップの2シーターで、ドライビングの楽しさにあふれたロードスター/MX-5は、日本のみならず北米、ヨーロッパでも大ヒットとなった。すでに累計生産台数は94万台を超え、2人乗り小型オープンスポーツカー累計生産台数世界一として、ギネス世界記録に認定されている。
ロードスターは98年にフルモデルチェンジをおこない、2代目のNB系、3代目のNC系とチェンジ。現行のNC系も根強い人気を保っているマツダの代名詞的なクルマだ。海外では多くのレースに活用されているほか、日本でもパーティレースなどに参加者が多い。
そんなロードスターは、2014年で誕生から25周年を迎えた。そこでマツダは、25周年を祝い市販車ベースの車両が多く参戦、世界一過酷といわれるニュルブルクリンク北コースとGPコースを組み合わせた舞台で争われるニュルブルクリンク24時間に参戦することになった。
使用される車両は、ヨーロッパで発売されているMX-5で、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ等でも豊富な実績を誇るJOTA SPORTが車両を製作。過去にル・マン24時間でマツダのステアリングを握ったこともある元F1ドライバーのステファン・ヨハンソン、ニュルを熟知するヴォルフガング・カウフマン、MX-5を駆りイギリス国内で多くのレースに参戦してきたオーエン・ミルデンホール、日本のロードスター・パーティレース王者の加藤彰彬という4人体制で挑む。
参加カテゴリーはV3クラスで、ライバルはトヨタGT86やホンダ・シビック、ルノー・クリオ等となる。今季は日本からGAZOO RacingのレクサスLFA、スバルWRX STIに加えニッサンGT-RニスモGT3が参戦するなど、大いに注目を集めるレースとなりそうだ。