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「真犯人」名乗るメール 片山被告人「犯人を見つけてください」(記者会見まとめ)

2014年05月16日 21:20  弁護士ドットコム

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「真犯人です。お久しぶりですね^^」


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PC遠隔操作事件に関して、こんな一文から始まる挑発的な内容のメールが5月16日午前、報道関係者らに届いた。ちょうどこの日、同事件で起訴された片山祐輔被告人の公判が、東京地裁で開かれていた。



このメールで「真犯人」を自称する人物は、自らが片山被告人をスケープゴートにしたと主張し、その経緯などを説明している。また、真犯人しか知らない「秘密の暴露」として、2012年に首相官邸や部落解放同盟に送ったメッセージの内容とする文章を記している。



記者を通じてこのメールを見たという片山祐輔被告人は、同日午後に開いた記者会見で、「自分の出したメールではない」「これをもって裁判を終わりにしてほしい」と語った。



記者会見で、片山被告人と報道陣との間にあった主なやりとりは次の通り。



――メールは、片山被告人が送ったものではないのか。



メールが送信されたという11時37分は公判の最中。自分が送ったものではない。



――メールはいたずらなのか?



私が経路検索した場所として、詳しく列挙されている場所が合っている。信憑性は高いように思える。



――「秘密の暴露」として書いてある部分については?



そこは、私が知らないことだ。



――片山被告人はパソコンを持っているのか?



所有していたパソコンが全て押収されたままのため、現在、所有しているのは保釈後に購入した1台のみ。そのパソコンについては、自主的に通信状況を監視するソフトを使って、弁護人に管理してもらっている。



――他のパソコンを利用できるのでは?



保釈後、ネットカフェは一切利用していない。公共の誰でも使えるようなパソコンには一切触れていない。



――警察に言いたいことはあるか?



犯人を見つけてください。メールについて、しっかり調べてほしいという気持ちはある。パソコンを提出するとか協力はしたいが、母がおびえてしまうので、家宅捜索だけはやめてほしい。



――このメールを送った自称真犯人について、どう思う?



文面を見る限り、相当なサイコパス。人の権利なんてどうも思っていない酷いやつだ。



どうせメールを出すなら、自分が勾留されているうちに出してほしかった。いまとなっては、第三者に頼んだとか言われることは避けられない。



――今回届いたメールを出した人に対して言いたいことは?



「自首しろ」としか言えない。(メールの文面について)パンツ一枚で物まねがどうこうとか言っていますが、さすがにふざけすぎですよ。


(弁護士ドットコム トピックス)