2001年の米同時多発テロを後世に伝えるため、現場となったニューヨークの世界貿易センタービル跡地に建てられた「9・11記念博物館」が完成し、今月21日から一般公開される。
“復興のシンボル“としてこの街を見守っていく「9・11記念博物館」の詳細は以下の通り。
・「Snohetta」が設計&デザインを担当
ノルウェーとニューヨークに拠点を置く、建築及びランドスケープ・デザイン会社「Snohetta」は、現在NYのタイムズスクエアの再建にも携わっており、2022年にはオスロで開催されるオリンピックのプロジェクト・デザインを手掛けることでも知られている。
・展示品は1万2500点以上
犠牲者の遺品のほか、崩壊して折れ曲がった世界貿易センタービルの鉄骨や、高熱で溶けた消防車などを展示するほか、音声資料1995点、映像資料580時間分を所蔵。
・夜のライトアップも美しいパビリオン
博物館は跡地にある2つの大きな鎮魂の人工池に挟まれる形で建設され、地下部分に展示スペースが広がる設計となっている。博物館を含めた追悼施設の総工費は7億ドル(約713億円)以上。
「Shohetta」の創始者の1人であるクレイグ・ダイカースや、建設資金集めに紛争したブルームバーグ元ニューヨーク市長いわく、“犠牲者や救援に駆けつけた人々の人生を通じ、9・11を理解してもらう場所になってほしい”とのこと。
ニューヨークを訪れる際は、各々の思いを噛み締めながら、この博物館にもぜひ一度足を運んでほしい。
National September 11 Memorial Museum Pavilion
http://www.911memorial.org/