ケータハムの小林可夢偉は、チームオーナーにF1撤退という決断をさせないためには、マシン開発においてもっと「勇気」を持ち「アグレッシブ」なアプローチをとる必要があると語った。
第5戦終了時点でケータハムはコンストラクターズランキングにおいて最下位11位に位置している。
ケータハムは2010年にF1に初参戦、ここまで1ポイントも獲得できておらず、チームオーナー、トニー・フェルナンデスは、2014年開幕前に、「(今年)チームが後方に沈むなら、私は続けるつもりはない」と発言した。
「今、僕たちは難しい状況に置かれています。ボスは今の僕らの成績よりもっと上を望んでいるので、それに応える必要があります」と可夢偉は述べている。
「僕らチームはもっと勇気を持つ必要があります。もっと努力し、強くならなければ。そうすればボスは来年に向けた目標を決めるでしょう」
「全体的に見て僕らはダウンフォースがあまりに不足しています。そういう状態で戦うのは簡単ではありません」
「ダウンフォースをもっと見つける必要があります。もっとリスクを冒さなければなりません」
「(新車を見るために)初めてファクトリーに行った時、僕が最初に口にしたのは『なんてコンサバティブなんだ!』という言葉でした。でも誰もそれを信じませんでした」
「でも他のマシンをすべて見てみて、それが事実だと分かりました。僕らは考え方を変えて、もっとアグレッシブになる必要があります」
ケータハムは先週、技術体制を変更、テクニカルディレクターのマーク・スミスが離脱し、新たにジョン・アイリー(ヘッド・オブ・パフォーマンス・エンジニアリング)、ジョディ・エギントン(ヘッド・オブ・デザイン・アンド・マニュファクチャリング)、ゲイリー・ヒューズ(チーフエンジニア)の3人からなるテクニカル委員会を結成したことを発表した。チームは、新体制によってパフォーマンス向上を目指すと述べている。