スーパーGTは5月31日~6月1日に大分県のオートポリスで第3戦が開催される。今季ニューマシンが導入されたスーパーGT500クラスのうち、ホンダNSXコンセプト-GTには参加条件が課されるが、第3戦でも参加条件は変更されていない。
今季DTMドイツツーリングカー選手権と車両規定を統一化、3メーカーがニューマシンを投入したGT500クラスだが、ホンダは市販予定のNSXコンセプトと同様のミッドシップ+ハイブリッドレイアウトを採用。レクサス、ニッサンと異なるレイアウトを採用しているため、参加条件が課せられている。
第2戦富士では、予選で他2メーカーに後れを取り、決勝でもトラブルに悩まされるなど苦しい戦いを強いられたホンダNSXコンセプト-GTだが、第3戦に向けてGTアソシエイションは14日、参加条件を発表。この中で、NSXコンセプト-GTの参加条件については変更がされていない。
ホンダの松本雅彦GTプロジェクトリーダーは、13日にホンダHP(http://www.honda.co.jp/SuperGT/spcontents2014/preview/vol83/)内にアップされた“現場レポート”の中で、第2戦について「現状でできる最大限の努力をしてからレースウイークに臨みましたが、本当に無念としか言いようのない結果に終わってしまいました。応援してくださったファンの皆さんにはお詫びするしかありません」と振り返っている。
この中で松本リーダーは、苦戦の理由についてオフの期間最大限の時間を開発に充てたためセッティングが煮詰められていないこと、ミッドシップレイアウトに起因する冷却の難しさについて語っており、「ライバル陣営と互角に戦えるようになるまでには、少なくとも数戦の期間が必要になると想定しています」という。参加条件に変更がないこともあり、オートポリスではいかにセットを詰めて臨めるかがホンダ勢の戦いのキーになりそうだ。
なお、第3戦で使用される参加条件については、以下のとおり。
2014年 SUPER GT参加条件について
I.クラス I(GT500)
対象車種:ホンダNSXコンセプト-GT
対象車両:No.8、17、18、32、100
参加条件:ハイブリッドシステム重量:70Kg(競技車両最低重量:1090Kg)
ハイブリッド最大アシスト出力:21kw
ハイブリッド1ラップあたりのアシストエネルギー総量:880kJ
ハイブリッドアシスト使用可能領域:エンジン回転数 7500rpm 以上
※GTAが指定するハイブリッド制御に関するパラメータを指定データロガーに記録しなければならない。