F1が導入を検討している“メガホン”排気管のテストを行ったメルセデスのニコ・ロズベルグが、新エキゾーストのプロトタイプは期待されたサウンドの改善に役立っていないと述べた。
今年のF1に1.6リッターV6ターボのパワーユニットが導入された結果、昨年までと比べてサウンドに魅力がないとの批判がファンなどから持ち上がっている。
これを受けてFIAはエンジンサウンドを大きくするための対策を行うことを決め、ひとつのソリューションとして新たな排気管をバルセロナ合同テストで試すことを決めた。
14日、“メガホン型”あるいは“トランペット型”と呼ばれる、先端が大きく広がった排気管がロズベルグのメルセデスに装着され、テストが行われた。
コースサイドで聞いたところ新エキゾーストでのサウンドにはこれまでとの違いはほとんど感じられなかったといわれている。また、午前中に新システムを使い、その後、従来のエキゾーストに戻して走行したロズベルグも、効果はなかったと認めた。
「残念ながら全く変化が見られなかったから、今後も努力し続ける必要がある」とロズベルグは述べた。
メルセデスは2014年F1のサウンドがファンにとって魅力的なものになるよう、何らかのソリューションを見つける努力を続けると、ロズベルグは述べた。
「僕らチームは、このスポーツのため、サウンドを大きくしたいと考えている。だからまた別のソリューションを試してみなければならない。今回のシステムは正しいソリューションではなかったからね」とロズベルグ。
一方、彼は、メガホンエキゾーストはマシンのパフォーマンスに全く影響を及ぼさなかったと述べている。
「それは全くなかった。パフォーマンスは完全に同じだったよ」