バルセロナでのインシーズンテスト初日に小林可夢偉がケータハムのテストを担当、最後にクラッシュしたものの、マシンの改善を感じたと前向きなコメントを残した。
13日のテストで可夢偉は72周を走行し、1分30秒101のタイムで全体の9番手となった。
「大きなコースオフで一日を終えることになったのは確かですが、それでも僕らにとってとてもいい日だったと思います。たくさんの作業を終えることができました」と可夢偉。
「午前中、コースはウエットコンディションだったので、最初はウエットタイヤで6回の走行を行い、ランチ前の1回はインターで走りました。その間、さまざまなセットアップで走れたので、レースウイークエンドで次にウエットセッションになった時に役立つでしょう」
「午前中、時間がたつにつれて路面温度と気温が上がり、コースが乾いていき、ランチタイム後には2回インターで走りましたが、14時ごろにはスリックに履き替えました。予定していたドライでのプログラムを開始し、最初はミディアムタイヤで走りました」
「レースウイークエンドに走っていたセットアップのマシンにたくさんの変更を施し、大きな進歩を成し遂げられたと思います」
「午後に再び小雨が降ったので、インターでコースに出たり戻ったりを繰り返し、空力の評価を行いました。でもセッション終盤にドライタイヤに戻して、さらにセットアップの作業を行いました」
「残念ながら残り30分の時点で、22回目の走行を行っていた際、ターン3でコースオフし、バリアに激しくヒットしてしまいました。マシンにたくさんのダメージを与えてしまい、チームの皆には申し訳なく思います。彼らはマシンを直すために長い夜を送らなければならなくなってしまいました」
「それでもせめてもの慰めは、クラッシュが一日の最後で、プログラムの作業のほとんどをやり終えていたことです」
英Crash.netによると、クラッシュによりマシンの右サイドが壊れ、可夢偉はメディカルセンターで検査を受けたということだ。
クラッシュについて可夢偉はCrash.netに対して次のように説明している。
「オーバーステアが出てコースオフしました。セッティングを変えたら、バランスが完全に変わってしまい、ターン3でウォールにヒットしました」
しかし可夢偉は、スペインGPの週末に比べると進歩が見られると述べた。
「完璧とはいえませんが、プログラムをほとんどすべてやり終えることができたのでよかったです。いくつかポジティブな要素が見つかりました。同じコンパウンドで燃料をたくさん積んだ状態でも今日の方がラップタイムがよかったため、いいファクターが見つかったのは間違いありません」
「もちろん今日は路面温度が全く違っていましたが、少なくともこの温度では僕らが比較的いいパフォーマンスを発揮できることが分かりました」