セバスチャン・ベッテルは、F1スペインGPに投入した“新しいシャシー”が、これまでの不振を脱するのに役立ったと認めている。
今年始めにベッテルが「スージー」と名付けたオリジナルのRB10は、開幕4戦のフライアウェイで彼の求めるポテンシャルの要求を満たすことができず、中国GP後には、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、シャシーに細いひびがあることを疑っていた。
そのため、スペインGPでは、新たなシャシーとして今冬のプレーシンテストで使っていた使用済みのシャシーを投入。予選でこそギヤボックストラブルに見舞われたものの、15番手スタートの決勝レースでは見違えるようなスピードを見せ、チームメイトに続く4位でチェッカーを受けた。
「また、クルマを自分のものにできたと思う」と、ベッテルが語ったと、motorsport.comが伝えている。
彼は、シャシーの交換が問題解決の手がかりになったのかというドイツメディアの問いに同意し、次のように述べた。
「その効果はあったと思う」
「少なくとも疑問符は無くなった。ペースについても妥当なものだったしね」
今回のスペインでは、テクニカルパートナーのトタルが供給した新しい燃料がパフォーマンスの向上に貢献したという。