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漫画『ゆりてつ』作者の松山氏、撮り鉄からの暴行被害を激白

2014年05月12日 18:10  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

漫画『ゆりてつ』作者の松山氏、撮り鉄からの暴行被害を激白

 JR北海道江差線の木古内~江差間(42.1キロ)が、5月11日の運転をもって最後の日を迎えた。


 当日は多くの人が詰めかけ、別れを惜しんだという。そんな中、漫画『ゆりてつ』の作者で知られる松山せいじさんも現地を訪れ、一ファンとして最後の日を楽しもうとしていたところ、湯ノ岱駅でこんなハプニングに見舞われてしまったとTwitterで報告している。


【元の記事はこちら】


 松山さんが、湯ノ岱駅の列車の出入り口付近にたまたま立っていたところ、一人の撮り鉄(=撮影をメインに楽しむ鉄道ファン)から突然「邪魔だ!」と怒鳴りつけられ、次の瞬間叩かれた拍子に手にもっていたiPhoneを線路に落としてしまったそうだ。


 最近何かと話題になる「撮り鉄」のマナー悪化に関する問題。ベストショットを手に入れるため、土地所有者に無断で草を刈ったり、今回のような路線最終日にはたまたま居合わせた一般の人にまで「撮影の邪魔」として罵声を浴びせることも多いと聞く。
これが撮り鉄の全てではないが、今回の件しかり「良い写真」を撮影するためならば、どんなことでもお構いなしという人は少なからずおり、おかげでマナーを守り普通に撮り鉄を楽しむ人まで一般から“白い目”で見られる現象が起きている。


 今回の件について松山さんは警察に被害届を提出するとともに、最終日の深夜から明け方まで事情聴取に協力したそうだ。
そして、警察や駅員の方の対応には深く感謝しつつも、この一件についてはよほど腹に据えかねたのか被疑者の写真をTwitter上で公開している。


 この行為は決して褒められたものではないが、松山さん自身その意味を十分に理解しており、被疑者が弁護士を委任し裁判所へ申し立てがあればそれに準じた対応をするとも明言している。
なお、警察から松山さんが聞いた話によると被疑者からは「反省、謝罪の言葉は一切無かった」とのことだ。


 こういう人物が全てではないが、鉄道ファンには大人はもちろん子供のファンも多い。ベストショットを撮りたい気持ちは分からないでもないが、多くの子供が見ている前でのその行為は「正しいのか?」と、心当たりのある方は今一度胸に手をあて考え直して欲しいと願う。


参考・引用:
松山せいじ コミカライズ『人生』連載中 (@seijimatsuyama)