ドラゴンズのロゴが貼られたSF14を前に、笑顔の中嶋悟監督と中日ドラゴンズのマスコット、ドアラ 全日本選手権スーパーフォーミュラ、スーパーGT500クラスに参戦するNAKAJIMA RACINGは12日、プロ野球中日ドラゴンズとチーム間提携を開始すると発表した。
今季スーパーフォーミュラには中嶋大祐、小暮卓史というふたりを擁し参戦、スーパーGTではEpson NSX CONCEPT-GTを走らせるNAKAJIMA RACING。チームを率いる中嶋悟代表は愛知県出身だが、同じく愛知県を本拠地とする中日ドラゴンズと、両チームがそれぞれ戦っているスポーツの振興を図るという観点から、双方の利害が一致し提携が実現することになった。
両チームの提携については、今後ドラゴンズの本拠地であるナゴヤドームや、NAKAJIMA RACINGが参戦する各サーキットにおいて、レースのアピールに繋がるイベントの開催を予定しているほか、さまざまな活動を行っていくという。
「このたび、中日ドラゴンズさんとの提携を開始することとなり、根っからのドラゴンズファンとして大変光栄に思っております」と語るのは中嶋代表。
「異なるスポーツに取り組むチームとの提携を通じ、新規レースファンの開拓のみならず、日本のスポーツ界全体の振興に少しでも貢献出来れば幸いです」
また、中日ドラゴンズの西山和夫代表は「ドラゴンズが拠点とする愛知県は自動車産業が盛んで、モータースポーツの人気は特に絶大です。日本が誇るドライバー中嶋悟さんとドラゴンズが融合することでどんな化学反応が起こるのか、とても楽しみです」と期待を寄せる。
今回の提携開始により、まずは今週末に富士スピードウェイで開催されるスーパーフォーミュラ第2戦富士では、NAKAJIMA RACINGの2台のSF14・ホンダのリヤウイング翼端板にドラゴンズのステッカーが貼られる。また、スーパーGTでもドラゴンズのステッカーが貼られることになりそう。
近年、モータースポーツ界ではサッカーJリーグの名古屋グランパスとLEXUS TEAM SARD、横浜FマリノスとNISMO、LEXUS Team WedsSport BANDOHとFC町田ゼルビア、川崎フロンターレとスーパーフォーミュラ等、さまざまなコラボレーションが実現しているが、プロ野球チームとレーシングチームのコラボは初めてのこと。過去にレッドブルF1が神宮球場でデモランしたことがあるが、ナゴヤドームでSF14のデモランが実現する日が来るかも……!?