開幕5戦勝をキメたメルセデスAMG。その最大の要因がメルセデス製のパワーユニットにあることは間違いないが、中高速コーナーが多いサーキット・デ・カタルニアでもライバル勢を1秒引き離す速さは、エアロダイナミクスに因るところももちろん大きい。
メルセデスAMGは、確認できているだけで、カウルとフロントウイングに新しいパーツを投入してきた。カウルはサイドポンツーン後方がより絞り込まれたものになった。フロントウイングは翼端板の内側に小さなフィン(水色矢印)が追加され、メインフラップの2番目のスロットに3つの小さなボーテックスジェネレーター(乱流を発生させるパーツ/赤色矢印)が追加された。
どちらも細かな改良だが、それはW05のフロント部分のエアロダイナミクスがきちんと機能していることの証明とも言える。特にフロントの回頭性が重要なサーキット・デ・カタルニアでは、そのフロント部分の改良がしっかりとパフォーマンス向上となって現れていた。
ライバル勢も、メルセデスAMGとのギャップを縮めようと、スペインGPに様々なアップデートパーツを持ち込んできたが、その差が埋まらなかったのは、メルセデスAMGにも細かいアップデートが多々あったからである。
(尾張正博/F1速報)