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全日本F3もてぎ:松下信治が3連勝! 選手権首位に浮上

2014年05月12日 00:00  AUTOSPORT web

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全日本F3もてぎで3連勝を飾った松下信治(HFDP RACING F312)
今季唯一の3連戦となった、ツインリンクもてぎが舞台の全日本F3選手権。土曜日のうちに行われた第3戦では松下信治(HFDP RACING F312)が初優勝を飾っているが、その勢いは日曜日になっても保たれ、第4戦、第5戦と連勝。完全制覇を成し遂げることとなった。F3-Nクラスでは久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)が第5戦を制し、今回3勝目をマークした。

 第4戦の後、午後に行われた第5戦でも、松下は好スタートを切って山下健太(PETRONAS TOM'S F314)を寄せつけず。そして、第4戦に続きまたも勝田貴元(PETRONAS TOM'S F312)がスタートで高星明誠(B-MAX NDDP F312)を抜いて3番手に浮上した。

 1周目の差が前の2戦より少なかったことから、その後迫っていくことが予想された山下だったが、実際の展開は逆になる。松下は最後までリードを広げ続けていったからだ。20周とそれまでのレースより長かったにもかかわらず、より完璧なタイヤマネージングを見せた松下は、今度こそ後続を一切寄せつけず。ほぼ5秒の差で山下を振り切って3連勝を飾った結果、1ポイント差ながらランキングのトップも奪い去ることとなった。

 F3-Nクラスでも、久保が逃げ切りに成功。スタートでポジションキープを果たした後、小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)がぴたりと背後につけたものの、5周目の5コーナーで接触が。これで小泉はコースアウト、踏み留まった久保とて、フロントウイングとタイヤにダメージを負った手負いの状態だったものの、繰り上がって2番手につけた山口を一歩も寄せつけず。今季3勝目をマークするとともに、ランキングのトップを死守することとなった。

 なお、第4戦はリタイアの三浦愛(EXEDY RACING F307)が3位でフィニッシュした。小泉はその後の追い上げで4位となっている。

(秦 直之)