今シーズン、開幕戦から話題となっている静かすぎる“音”が、スペインGP後から少し変更されるかもしれない。
開幕戦から4戦連続でポール・トゥ・ウィンを飾り、チャンピオンシップを独走中のメルセデスAMGが、スペインGP後に同じサーキット・デ・カタルニアで行われるテストで、新しい排気管を試す予定だ。チームマネージャーのロン・メドウによれば、新しい排気管はエキゾーストパイプの出口が広がった「トランペットタイプ」だと言う。
「2日あるテストのうち、1日だけ試す予定だ」と語ったメドウは、ライバルチームが同意しなければテストできないだろうという一部の報道に対して、「まったくナンセンスな話だ。これは我々が行いたくてやるテストではなく、FIAから頼まれてのテストだからね。トランペットエキゾーストでの走行は数周だけで、その音をFIAが収集するだけ」と、空力的なアドバンテージを模索しようとしているのではないかというウワサを一笑に付した。
ちなみにトランペット型のエキゾーストパイプの製作は、F1チームにとってそれほど難しいものではなく、2~3週間ほどで完成したメドウは語っている。
(尾張正博/F1速報)