2014年F1第5戦スペインGPは10日(現地時間)、バルセロナ近郊にあるカタルニア・サーキットで公式予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今シーズン4回目、通算35回目のポールポジションを獲得した。
ヨーロッパラウンドの緒戦となるスペインGPの予選は現地時間14時から。今週末のカタルニアは初日から天候にも恵まれ、予選は終始ドライコンディションで行われた。
ノックアウト予選最初のQ1では、ロータスのパストール・マルドナドが単独クラッシュを喫して早々と敗退。ケータハムの小林可夢偉もチームメイトに敗れる結果に終わった。続くQ2ではマクラーレンのケビン・マグヌッセンがパワーユニット関連のトラブルでファイナルアタックを前にQ3入りを逃してしまう。
その結果、最終ラウンドのQ3には、メルセデス、レッドブル、フェラーリ、ウイリアムズの各2台とマクラーレンのジェンソン・バトン、ロータスのロマン・グロージャンの10台が進出することとなった。
トップ10のグリッドを決めるQ3では、開始早々にセバスチャン・ベッテルがコース上にストップしたため予選2度目の赤旗が出される波乱の幕開けとなったが、再開後のセッションでは予想どおりメルセデス2台がポールをかけた争いを繰り広げる展開となる。
残り8分で赤旗が解除されると、真っ先にニコ・ロズベルグがコースインしてアタックを敢行。1分26秒561というトップタイムをマークするが、チームメイトに続いたハミルトンがロズベルグを0.273秒上回ってすかさずトップを奪ってみせる。
2台は一度ピットインして新品タイヤに履き替えると最後のアタックに向かったが、ここでもハミルトンはベストタイムで暫定トップに浮上したロズベルグを0.168秒上回る1分25秒232をマークし、前戦中国GPに続くポールポジションを奪った。
3番手はレッドブルのダニエル・リカルド。4番手にはウイリアムズのバルテッリ・ボッタスが入り、決勝グリッドの2列目を確保。またロータスのロマン・グロージャンもフェラーリのキミ・ライコネンを上回り5番手につけ、テクニカルサーキットのカタルニアでパフォーマンスの向上を示している。