2014年F1第5戦スペインGPは9日(現地時間)、バルセロナ近郊にあるカタルニア・サーキットで幕を開け、金曜午前10時から行われた1回目のフリー走行は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。
メルセデスの4連勝に終わったフライアウェイから3週間、シーズン第5戦のスペインGPは、テクニカルコースのカタルニア・サーキットを舞台にヨーロッパラウンドの幕が開けた。
例年通り、各チームが本格的なアップデートを投入するスペインには、ミディアム&ハードという最も硬い組み合わせのタイヤが持ちこまれている。ここでザウバーはエステバン・グティエレスに代えてギド・バン・デル・ガルデを起用。ウイリアムズもバルテッリ・ボッタスに代わってフェリペ・ナスールがFP1をドライブすることになった。
FP1開始時の気温は19度、路面温度19度、セッションは快晴のドライコンディションのなか行われた。
静かな立ち上がりとなった序盤は、開始15分過ぎから各車のタイム計測がスタートし、まずはメルセデスのハミルトンが1分28秒前半のタイムでトップにつける。2番手にはチームメイトのニコ・ロズベルグが続き、3番手にレッドブルのダニエル・リカルド、以下フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン、キミ・ライコネンまでが1分28秒台をマークしてくる。
今回から古いシャシーに替えてきたセバスチャン・ベッテルは、開始30分を前にコース上でストップ。トラブルに見舞われたベッテルのRB10はその後ピットまで無事に戻されたが再走を果たすことはなく、不安を残すスタートとなった。
その後、セッションが折り返しを過ぎると、マクラーレンのバトンが好タイムをマーク。リカルドと共に1分27秒台に入れたバトンは、そこから終盤までセッションをリードするかたちとなった。
一方でメルセデスのもう一台を駆るロズベルグは、ERSのクーリングシステムにトラブルが発覚。そのため、ロズベルグのW05はメカニックがフロアを外して問題解決にあたっている。
それでもメルセデスは、好調をキープするハミルトンが終盤に1分27秒023をマーク。2番手バトンにコンマ8秒以上のギャップを築き、FP1をトップで終えた。3番手以下はリカルド、アロンソ、ロズベルグ、ライコネンと続いた。
フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、走行中にミラーが外れるという珍しいトラブルに見舞われたが、マクラーレンのケビン・マグヌッセン、ロータスのパストール・マルドナドに次ぐ9番手タイムをマークしている。
ケータハムの小林可夢偉は、チームメイトと同じ22周を走って21番手タイムをマークした。
1/L.ハミルトン/メルセデス/1'27''023
2/J.バトン/マクラーレン/1'27''891
3/D.リカルド/レッドブル/1'27''973
4/F.アロンソ/フェラーリ/1'28''128
5/N.ロズベルグ/メルセデス/1'28''168
6/K.ライコネン/フェラーリ/1'28''337
7/K.マグヌッセン/マクラーレン/1'28''423
8/P.マルドナド/ロータス/1'28''744
9/S.ペレス/Fインディア/1'28''779
10/F.マッサ/ウイリアムズ/1'28''791
11/D.クビアト/トロロッソ/1'28''792
12/N.ヒュルケンベルグ/Fインディア/1'28''828
13/J-E.ベルニュ/トロロッソ/1'28''859
14/F.ナスール/ウイリアムズ/1'29''272
15/A.スーティル/ザウバー/1'29''688
16/J.ビアンキ/マルシャ/1'29''820
17/R.グロージャン/ロータス/1'29''944
18/G.バン・デル・ガルデ/ザウバー/1'30''440
19/M.チルトン/マルシャ/1'30''748
20/S.ベッテル/レッドブル/1'30''942
21/小林可夢偉/ケータハム/1'30''997
22/M.エリクソン/ケータハム/1'31''421