メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、今季F1タイトル争いの一番のライバルはフェラーリであると語った。
この4戦ではフェラーリF14 Tにはライバルたちと比べて速さがなく、中国GPのフェルナンド・アロンソの3位が唯一の表彰台だ。今季圧倒的強さを誇るメルセデスは154ポイントを稼いでランキングトップに位置しているが、フェラーリの獲得ポイントは52点にとどまり、レッドブル、フォース・インディアに続く4位に沈んでいる。
しかしウォルフは、メルセデスと同じ完全ワークスのフェラーリが作るマシンにはポテンシャルがあり、アロンソの才能をもってすれば、ここからの挽回は可能だと考えている。
スペインGPを前に、今年はどのチームが最大のライバルになると思うかと聞かれたウォルフは「フェラーリだと思う」と答えた。
「マシンとパワートレインをすべて自社で作っているチームは我々以外ではフェラーリだけだ」
「しかも、アロンソはレーシングドライバーとして紛れもなく強力なモンスターだ。彼に成し遂げられないことは何もない」
ウォルフは、フェラーリやレッドブルは大幅に進歩しており、今年のタイトル争いは今後接戦になっていくだろうと述べた。
「今後戦いはどんどん熾烈になり、厳しくなっていくだろう。誰もがそれを承知している。ヘレスでの(プレシーズン)テスト1回目のレッドブルを考えれば、彼らが非常に大きく進歩したのは明らかだ」
「フェラーリも最近素晴らしいパフォーマンスを発揮した。つまり我々が成功する保証などないということだ」