DTMドイツツーリングカー選手権は3日、ホッケンハイムで第1戦の予選が行われ、エイドリアン・タンベイ(アウディRS5 DTM)が開幕ポールポジションを獲得した。
今季からのスーパーGT500規定と同様の規定導入から3年目のシーズンとなるDTM。各陣営が空力をリファインし臨んだ第1戦ホッケンハイムでは3メーカーの戦力差に注目が集まったが、午前のフリープラクティスではマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)がトップタイムをマーク。ミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)、タンベイと続いた。
迎えた16時25分からの予選だが、今季からDTMではノックアウト形式の予選方式は変わらないものの、昨年まで行われていたシングルカーアタックのQ4は廃止。Q3までで争われることに。エドアルド・モルタラ(アウディRS5 DTM)を先頭に、13分間のQ1からスタートしていった。
Q1では、ウィットマンが好調を維持しQ1トップタイムをマーク。ルーキーのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW M4 DTM)が続いたが、苦しい立ち上がりとなったのはDTMメルセデスAMG Cクラスクーペ勢。F1から転向したポール・ディ・レスタ、ビタリー・ペトロフをはじめQ1脱落の7台中5台がメルセデス勢という結果に。特にペトロフは最後尾スタートと、ほろ苦いDTMデビュー戦の予選となった。
続くQ2では、モリーナがトップでQ3に進出。モルタラ、タンベイ、マルティン・トムジク(BMW M4 DTM)、マティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)、ダ・コスタ、ウィットマン、ブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)がQ2突破を果たした。メルセデス勢はQ2で全車が脱落となり、ゲイリー・パフェットの15番手が最上位という結果となってしまった。
ポールポジションを決する9分間のQ3では、熾烈なアタックが展開される中でタンベイがポールをゲット。ウィットマン、そしてルーキーのダ・コスタが3番手に続く結果となった。しかし、ダ・コスタはアタック中に1コーナーでワイドにはらんだ際のタイムが予選後抹消となり、3番手はシュペングラーという結果となった。
「ついにやったよ!」と予選後喜びのコメントを残したタンベイ。
「DTMではいつものことだけど、すごく接近した戦いになっている。激しい予選を制して、僕がポールポジションを得たんだ。信じられないよ。メカニックはハードに仕事をしてくれたし、本当に嬉しい」
一方、メルセデス勢の最上位となったパフェットは「ベストは尽くしたよ。だけどそれがすべてだった。レースでは少しでもギャップを詰められるようにしたい」と語っている。