スーパーGT第2戦富士は3日、富士スピードウェイでノックアウト形式の公式予選が行われ、GT500クラスはカルソニックIMPUL GT-Rがポールポジションを獲得し、トップ3をGT-Rが独占。GT300クラスはB-MAX NDDP GT-Rがポールを獲得し、ニッサン勢が両クラスのPPを獲得した。
Q1:
迎えた14時からのGT300クラスの予選Q1は、気温23度、路面温度33度というコンディション。まずは13台のQ1突破をかけ多くのマシンがコースイン。15分間というセッションの中で周回を重ねていった。チェッカーに向けて各車のタイムが上がってくる中、まずはARTA CR-Z GTを駆る小林崇志が1分38秒078をマーク。それにシンティアム・アップル・MP4-12C、SUBARU BRZ R&D SPORT、B-MAX NDDP GT-Rが続いてくる。しかし小林のタイムは最後までタイミングモニターの最上位を守り続け、トップでQ2に進出。JAF-GT勢は4台全車がQ2進出を果たすことになった。
続くGT500クラスのQ2。残り時間8分というところで、各車が続々とピットアウト。タイヤをウォームアップしアタックを展開していくが、そんな中でまず最初に1分29秒台をマークしてきたのは、これがGT500デビュー戦となる平川亮が駆るPETRONAS TOM'S RC F。それに松田次生が駆るMOTUL AUTECH GT-Rが続く。
しかし、チェッカー間際にタイムを上げてきたのは安田裕信駆るカルソニックIMPUL GT-R! 次いでPETRONAS、MOTULという順位に。4番手にはZENT CERUMO RC F、5番手にはS Road MOLA GT-Rがつけた。なお、このQ1で10台がコースレコードを更新しているが、一方でまさかのQ1敗退となったのは、前戦ポールポジションのENEOS SUSTINA RC F。また、ホンダNSXコンセプト-GTは多くのチームがQ1にエースドライバーを揃えたものの、なんとトップ10に1台も入ることができず。全車がQ1敗退という悔しい予選結果となった。
Q2:
10分間のインターバルをおいてスタートしたGT300クラスの予選Q2。各車じっくりとタイヤをウォームアップしながらポールポジションを決するアタックを展開していく。1分39秒台から38秒台にタイムが上がっていく中、岩崎祐貴がアタックしたIWASAKI apr GT-Rが38秒台前半をマークし予選を有利に進めていった。
そんな中、1分37秒台という驚異的なタイムをマークしていったのは、ニッサンGTアカデミーのエースであるルーカス・オルドネス駆るB-MAX NDDP GT-R。2番手には岩崎が続くかと思われたが、その間に割って入ったのは2台のJAF-GT車両。佐々木孝太駆るSUBARU BRZ R&D SPORTが2番手に続き、高木真一のARTA CR-Z GTが3番手に食い込んだ。
オルドネスは今季フル参戦開始2戦目で見事なポールポジション獲得。「スーパーGTで初めてポールが獲れてすごく嬉しいよ! チームがしっかり準備をしてくれたし、(星野)一樹がQ1で素晴らしい仕事をしてくれた。ニッサン/ニスモに感謝したい。明日が楽しみだね」とオルドネス。
注目のGT500クラスのQ2は15時ジャストにスタート。12分間のセッションの中で、Q1同様残り8分あたりというところでコースインが始まり、2車種によるQ2が展開されていく。そんな中、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ駆るカルソニックIMPUL GT-Rがアタック1周目から29秒台に入れていくと、翌周には一気に1分28秒799へ! このタイムを目指し各車がアタックを続けていくことになった。
しかし、オリベイラのタイムを上回るマシンは最後まで現れず。これに続いたのはS Road MOLA GT-R、MOTUL AUTECH GT-RというGT-R勢で、ストレートスピードの利を活かしニッサンGT-RニスモGT500がトップ3を独占。GT500クラス、GT300クラスともにニッサンGT-Rがポールを得た。
「クルマは素晴らしかった。ダウンフォースもあり、ストレートも時速300kmもあり速い。ニッサン/ニスモは素晴らしい仕事をしたよね。でも、明日は明日だ。いい1日になるよう頑張りたい」とオリベイラは笑顔で語った。