WEC世界耐久選手権のLMP1-Lクラスに参戦しているレベリオン・レーシングは1日、第2戦スパ・フランコルシャンを前に、新型車両のレベリオンR-One・トヨタをお披露目した。
プライベーターとしてLMP1クラスで活躍してきたレベリオンは、新たなLMP1車両規則が導入される今季に向けて、新型車両のR-Oneをオレカとともに開発。前年までと同じくトヨタエンジンを搭載し、非ハイブリッド車両が争うLMP1-Lクラスにエントリーしている。
開幕戦は前年まで使用していたローラB12/60・トヨタで参戦したものの、今週末の第2戦に向けては2台のR-Oneを持ち込んだレベリオン。シルバーストン直前にシェイクダウンを行ったR-Oneは、スパ戦までにテストで約1000kmを走行しているという。
ドライバーは、12号車にニコラス・プロスト/ニック・ハイドフェルド/マティアス・ベッシェを、13号車にドミニク・クライハマー/アンドレア・ベリッチ/ファビオ・ライマーをラインナップ。テストの大部分は12号車の3人がこなしてきているということだ。
「今週末はレースだとは捉えていないんだ。我々には膨大な作業のリストがあるからね。これはル・マン24時間に向けてのさらなるステップだということだ」と語るのはチームマネージャーのバート・ヘイデン。
「大きな期待はしていないよ。修復のためにピットイン/アウトを繰り返すことになったとしても、マシンでできるだけ多くの周回を重ねたいと思っている」
「ル・マンに行く前にレースでの経験を積みたいと考えているんだ」
そんなR-Oneはスパ戦後、ポールリカールに隣接したオレカのファクトリーに運び込まれ、6月1日のル・マンテストデーに向けて5月中旬に3日間のテストを行う予定だ。なお、今回投入されるR-Oneは、ル・マン仕様のエアロパッケージとなっているということだ。