1994年サンマリノGPでのアイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーの事故死から20年を迎えた今年、5月1日にイタリアのイモラ・サーキットで追悼イベントが行なわれた。
マクラーレンで1990~92年シーズンをセナとともに過ごし、ラッツェンバーガーと同郷のゲルハルト・ベルガーをはじめ、リカルド・パトレーゼ、アンドレア・デ・チェザリス、ピエルルイジ・マルティニ、イワン・カペリ、エマニュエル・ピロ、ルカ・バドエル、ヤルノ・トゥルーリら、往年のイタリア人ドライバーも勢揃い。また、フェラーリからはペドロ・デ・ラ・ロサ、フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネンが参加した。
平日の開催にも関わらず、会場には朝早くからイタリア人やブラジル人のファンが訪れ、約2万5000人もの来場者数を記録。また、報道関係者もイタリアメディアを中心に各国から約100人が集まるなど、会場全体が騒がしいぐらいの賑やかな雰囲気に包まれていたのが印象的だった。
ガレージには、セナと旧知の仲として知られるカメラマン、キース・サットン氏が収めたセナとラッツェンバーガーの写真が飾られ、ロータス97TやマクラーレンMP4/4をはじめとした、セナが駆った歴代のマシンも展示。イベント終了まで、多くのファンでごった返していた。
快晴の空の下行なわれた追悼セレモニーでは、グランドスタンドからコースを一部開放し多くの一般参加者がタンブレロに集結。音楽隊によるパレードが終わり、カメラマンと一般参加者で揉みくちゃになる中、続々とゲストが登壇すると、時折「オーレー、オレオレオレー、セーナー、セーナー」の大合唱や大きな歓声も上がる。
イベントに出席したベルガーは、「アイルトンとは同世代だったし、私の親友だった。いくつもの素晴らしい思い出がある。20年前に起きたことは悲しい思い出でもあるけど、こうして皆が集まってこの日を迎えることができて、きっとアイルトンも喜んでいると思う」と語った。またライコネンは、「F1にとって(1994年サンマリノGP)は悲劇の週末となってしまったけど、(この日集まった)彼らとの素晴らしい思い出を皆で共有できて良かった」と話した。
この日のイベントの最後では、集まったドライバーたちによる記念撮影が行われた。なお、同追悼イベントは5月4日(日)まで続く。AUTOSPORTweb/F1速報webでは追加情報を続々配信予定です。
(高山祐紀/F1速報)