マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、同チームが使用している革新的なサスペンションブロッカーには効果が見られるとして、今後も使い続けると述べた。
2014年のマクラーレンMP4-29に採用されている独特のデザインのサスペンションは、低速でのダウンフォースを増し、高速でのドラッグを低減することを狙ったものだと考えられている。
今シーズンのマクラーレンはダウンフォース不足に苦しみ、バーレーンGP後のテストでは“ブロッカー”なしでテストを行っていたため、このデザインを見限るのではないかとの推測もなされた。
しかしブーリエは、ブロッカーを使用せずにテストを行ったのは単なる確認のためだったと述べている。
「シミュレーター、風洞、コース上でのテストにおいてはっきりとした相関関係を確認できるまでは、あらゆる確認を行うものだ」とブーリエ。
「あれは正しい相関関係があることを確認するためのテストの一環だった。他の風洞を使用しているため、狂いがないかどうか確認したかっただけだ」
テストの結果、ブロッカーの有効性を確認できたとブーリエは語った。
「このデザインに満足している。ダウンフォースとドラッグの数値において有効性が確認できたので、今後も使い続ける」
「このマシンはこのデバイスを使うことを前提として開発されてきた。今後も同様に開発していく必要がある」