5月3日に決勝レースが行われるWEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャンのエントリーリストが発表された。前戦より1台が増え、28台がエントリーしている。
4月20日のシルバーストン戦で開幕を迎えた今季のWEC。シルバーストン戦では、トヨタがシリーズ参戦後初のワン・ツー・フィニッシュを果たしたほか、今年から耐久レースのトップクラスに復帰したポルシェが3位表彰台を獲得。一方、現チャンピオンのアウディ勢は2台ともにクラッシュしリタイアとなった。
第2戦スパでは、トヨタ、ポルシェは開幕戦と変わらず2台体制で臨む一方、アウディはル・マン24時間に向けて3台目のR18 e-トロン・クワトロを投入。3号車のドライバーには、すでに明かされていた通りフィリペ・アルバカーキとマルコ・ボナノミが登録されている。
この3号車アウディのドライバーとしては、もうひとりオリバー・ジャービスの起用が発表されているが、ジャービスは同じ週末に行われるスーパーGT第2戦富士にエントリーしており、スパ戦は戦わないものと見られる。
なお、同じくスーパーGTを戦っている中嶋一貴は、WEC参戦のためスーパーGTは第2戦富士と第3戦オートポリスの欠場が発表されており、今回のスパ戦でも7号車トヨタTS040ハイブリッドのドライバーとして名を連ねている。
ハイブリッド非搭載車が争うLMP1-Lクラスでは、現在のところレベリオン・レーシングの2台のみがエントリー。開幕戦には投入できなかったものの、スパ戦に向けてテストを進めている新型車両レベリオンR-One・トヨタで名を連ねた。一方、新型車両ロータスT129・AERの開発の遅れにより開幕戦を欠場したロータスは、現在のところ今回のエントリーリストに名は記されていない。
LMP2クラスは5台がエントリー。開幕戦を戦った4台に加えて、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)を戦っているJOTAスポーツが参戦。アウディのリザーブドライバーとして起用されているマルク・ジェネもドライバーとして名を連ねた。また、前戦では松田次生もドライブしたKCMGは、松田に代わりアレクサンダー・インペラトリを起用している。なお、資金的な問題によって前戦を欠場したと伝えられているミレニアム・レーシングの2台は、現在のところ第2戦のエントリーに名を連ねていない。
LM-GTEプロクラスでは、RAMレーシングの52号車フェラーリ458イタリアが欠場となり、フェラーリ、ポルシェ、アストンマーチンの3社のワークス格のマシンがそれぞれ2台ずつエントリーする形となった。また、97号車アストンマーチン・バンテージV8のドライバーとして、ブルーノ・セナが加わっている。セナは、ル・マン24時間にも同チームから参戦する予定だ。
LM-GTEアマクラスでは、こちらもRAMレーシングの53号車フェラーリ458イタリアが欠場。一方、AFコルセは60号車フェラーリ458イタリアを追加し、3台体制で臨む形となっている。
WEC第2戦スパは、現地時間5月2日にフリー走行や予選が行われ、3日に6時間の決勝レースが行われる。