F1の商業面のボス、バーニー・エクレストンの贈賄に関する裁判が、24日にスタートした。
2006年、F1株がCVCに売却される際に、ドイツの銀行バイエルンLBの元リスク担当役員ゲルハルト・グリブコウスキーにエクレストンが賄賂を渡していたという容疑がかけられている。株式がCVCに渡ることは、エクレストンがF1のボスの座を確保することに有利に働いたと検察官は考えている。
グリブコウスキーは既に懲役に処せられているが、エクレストンは金銭を支払ったことは認めたものの、脅されたためであると以前から主張しており、裁判が始まった24日にも改めて無罪を申し立てた。
エクレストンは、贈賄容疑で裁判を受けることが決定した後、この件が終結するまでF1の取締役会のメンバーから外れることを決めたが、日常業務は行っている。
有罪が確定した場合、エクレストンには最高10年の懲役刑が科せられる可能性がある。判決は9月に出る見込みだ。