英国で発祥し、ヨーロッパで盛り上がりを見せてきたラリークロス選手権が、今季から世界戦に昇格する。2週間後に控えた世界シリーズ初年の開幕に先駆けて、4月23日、イタリアの北部、ブレシアにあるフランチャコルタ・インターナショナルサーキットでメディアデイが開催された。
このイベントには、シリーズを通してパーマネント参戦する2台体制のワールドラリークロスチームが集結した他、スポット参戦の主要ドライバー、ヨーロッパ選手権のコンペティターなどが登場。このイベントでドライバーのラインナップや、参戦マシンを発表するチームも相次いだ。
フル参戦チームで、マニュファクチャラー支援を受けるのは、フォード・オルスベルグMSE、VWマルクラッド、プジョー・ハンセンの3チーム。
2003年のWRCチャンピオン、ペター・ソルベルグは、自チームのPSRXから、同郷の若手、アレックス・ハバールと共にシトロエンDS3 スーパーカーで、同じく2台体制で臨む。モンスター・エナジー・ワールドRXチームも、シトロエンDS3スーパーカーで参戦。元F1王者としての参戦で注目を集めるジャック・ビルヌーブは、プジョー208スーパーカーで挑む。
スポット参戦組では、DTMで2回王者に輝いているマティアス・エクストロームがアウディA1スーパーカーでの参戦を表明。エクストロームは、昨年のJWRCチャンピオン、ポンタス・ティデマンドをチームメイトに迎える。
世界ラリークロス選手権のマネージングディレクター、マーティン・アナイは「今日という節目の日を迎えることができ、本当にうれしく思う」とコメント。「既に30以上のTV局での放映が決まり、素晴らしいドライバーが揃ったこの世界ラリークロス選手権は、いま最も盛り上がるモータースポーツであることを確信している」
世界戦としての初シーズンとなる2014年FIA世界ラリークロス選手権の開幕戦、ワールドラリークロスオブポルトガルは、5月4-5日、ポルトガル北部にあるのモンタレグレで開催される。