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スーパーGTオートポリステスト:2日目はカルソニック首位も、途中クラッシュ

2014年04月24日 11:10  AUTOSPORT web

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途中クラッシュしたカルソニックIMPUL GT-Rだが、ダメージは最小限に済み午後もトップタイムをマークした。
4月23日、スーパーGTタイヤメーカーテストの2日目が晴天のオートポリスにおいて開催され、カルソニック IMPUL GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが前日のベストタイム(1分35秒151)を更新する1分34秒774へタイムアップ。2番手にもMOTUL AUTECH GT-Rがつけた。またGT300でもMUGEN CR-Z GTの野尻智紀が、前日の1分45秒675を更新して1分45秒250とした。

 前日までの雲も取れて初夏の晴天となったオートポリス。風はやや強いものの気温18℃で朝のセッションがスタートした。前日クラッシュしたRAYBRIG NSX CONCEPT-GTはこの日は走行せず、5台のGT500、2台のGT300計7台での走行となった。

 開始45分ほどが経過した時点で、前日コースレコードを大幅に更新したカルソニック IMPUL GT-Rのオリベイラが1分34秒台のベストタイムをマーク。しかしその数分後、上り区間S字の右コーナーでリヤからアウト側のタイヤバリアにクラッシュ。リヤセクションを大破して赤旗中断となった。

「昨年よりも格段にスピードが上がったけれど車重は増えているし、昨日今日とクラッシュした際のダメージが大きく、リスキーなシーズンになっている」と語るGT500ドライバーも。

 約20分後にセッションは再開。このセッションでMUGEN GR-Z GTも前日のタイムを更新するベストタイムをマークした。中山友貴は「予定していたメニューは順調にこなしていますが、(GT300車両が2台だけの参加ということもあり)自分たちのタイムがどうなのかはまだ分かりません。レースウイークに入って他の車両がいきなり2秒も速かったらどうしようもない」と苦笑しながら答えた。

 午後のセッションは気温20℃でスタート。午前中よりもやや北寄りの風が強い。朝のセッションでリヤセクションを大破したカルソニック IMPUL GT-Rが、車両を修復して走行を再開した。「派手なクラッシュだったけど、カウルが割れただけで済んだからね」と星野一義監督。

 そして開始1時間ほどで赤旗が掲出されてセッションはストップ。今度は第1ヘアピンでウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTがストップしてしまい、牽引されてピットへ。しかし20分後にはコースインした。このセッションではほとんどのチームがロングランテストを行っていたが、さらにセッション終盤にはZENT CERUMO RC Fがストップして赤旗。このままテストは終了となった。

 午後のセッションでは気温こそ20℃程度で安定していたが、路面温度は30℃を超え、各チームとも多くのデータを収穫できたに違いない。なお午後にはMOTUL AUTECH GT-R、ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT、Epson NSX CONCEPT-GTがベストタイムを更新。結果的に昨年までこのオートポリスを得意としていたGT-Rが、2日間ともトップ2を守った。

(Kazuya Minakoshi)