WEC世界耐久選手権に参戦しているアウディが、開幕戦シルバーストンをクラッシュで終えた影響で、第2戦スパ・フランコルシャンに向けてテスト車両のシャシーをレース車両に流用する可能性があると英AUTOSPORT.comが伝えている。
アウディは、先日行われた開幕戦シルバーストン6時間に、LMP1クラスの新規定に準拠した新たなR18 e-トロン・クワトロで参戦。予選では1号車アウディが2番手、2号車アウディが4番手を獲得したものの、決勝レースでは2台ともにクラッシュを喫しリタイア。2台はともにフロントサスペンションのピックアップポイントを損傷しているという。
「モノコックは、双方ともに修復のため使用をやめなくてはならないほどのダメージを受けている。そして、期限までには修復できそうにない」と語るのはアウディスポーツを率いるヴォルフガング・ウルリッヒ。
「そのため、我々は異なる解決法を探る必要がある。ぎりぎりの選択になるだろう」
英AUTOSPORT.comは、この解決策として、アウディが少なくとも2台は保有しているテストカーのシャシーを流用する可能性があると伝えている。
なおアウディは、1号車/2号車に加えて、スパ戦ではル・マン24時間に向けて3台目のR18 e-トロン・クワトロを投入する予定だ。